売約済 諏訪内晶子 メロディやや傷や汚れあり

諏訪内晶子／メロディ

・チャイコフスキー：なつかしい土地の思い出 op.42
・シマノフスキ：神話─３つの詩 op.30
(アレトゥーザの泉、ナルシス、ドリアードと牧神）
・ラフマニノフ：２つの小品 op.6～ロマンス
・ラフマニノフ：ヴォカリーズ
・ラフマニノフ：２つの小品 op.6～ハンガリー舞曲
・ヴィエニアフスキ：モスクワの思い出 op.6
・ヴィエニアフスキ：スケルツォ・タランテラ op.16
・ヴィエニアフスキ：創作主題による華麗なる変奏曲 op.15

諏訪内晶子(ヴァイオリン)
フィリップ・モル(ピアノ)
録音:1996年

諏訪内晶子のフィリップスでの第2弾となったアルバムで、ロシアとポーランドの作曲家の魅力的なメロディを持つ小品で構成されています。音色は少し憂いを帯び、心地よい緊迫感に満ちています。余計な装飾が施されていませんが優雅で美しい、曲の内面を掘り下げて表現することができる貴重なヴァイオリニストです。 冒頭のチャイコフスキーとラフマニノフのヴォカリーズがやはり聴きものでしょうか。いやいやシマノフスキが秀逸かもしれません。たっぷり79分超の収録です。録音も最高級です。

良い意味で気楽に聴ける１枚。彼女のほとんどのアルバムは、こっちも真剣になって聴かないと、彼女の力に負けそうになる。そんな中にあって、このアルバムは、選曲もさまざまだし、とてもリラックスした気分で聴ける。

諏訪内晶子のヴァイオリンの音はあくまでもしなやかで美しい。弦が弓に引かれてわずかに伸びる弾力が感じられる。弓を弦に打ち付けるようにしてアタックを効かせることは希で、弓は常に弦に接して切れ目のない音を持続させる。音の感じはグルミオーに似ているが、それほど水っぽくなく、技法としてはシェリングを思い起こさせるが、もっとしなやかで優しい。優しいけれどひ弱ではなく、密な音は力強い。速いパッセージが苦手かというとむしろ逆で、細かく複雑な動きのパッセージでの歯切れの良さは見事である。しかも、弓が弦の上で暴れることがなく、極めて上品で小気味よい。

国内盤、帯無し、盤面傷無し 4
プラケース少しすれあり

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